Something Greatや、遺伝子スイッチONで有名な筑波大の村上和雄教授がおっしゃっていることですが、「お父さんの染色体が23個で、お母さんの染色体が23個。一組の両親から生まれる子供には70兆通りの組み合わせがある。最初の生命が生まれる確立は、一億円の宝くじに100万回連続して当たる確立とほぼ同じ」だそうです。それ以外にも、自分の存在がいかに貴重なものであるかというのを簡単に知る方法があります。

 

 人間誰しも必ず両親を2人持ち、それを遡っておじいちゃん、おばあちゃん(父親、母親両方で4人)、さらにその親たち(8人) というように辿っていくと、あっという間に豊臣秀吉も驚く数(*)になってしまいます。もし10代も遡れば既に1.024人。15代遡れば3万2千人以上、20代では何と100万人もの親の親たち、つまりご先祖様たちが繋がっています。徳川家は僅か15代で260年。つまり20代遡るなんて比較的に最近のことです。

 

49(徳川家と同じ比率で計算して)850年遡ると、560兆人ものご先祖様たちと血がつながっています。猿から分かれた人間の歴史は古いので、それを考えると、自分の存在というのはとんでもない天文学的な数の先祖たちと繋がり、正に「人類みな兄弟」であることが分かります。民族間闘争や戦争などをしている場合ではないのです。

 

その内の誰か1人でももし欠けていたら自分の存在はありません。自分の存在、命というものは、そのくらい尊いものなのです。だから自分がそこで止まって(自殺などして)しまってはいけないのです。子供を作らないのも同じだと思います。子供が(自然に)できない夫婦というのは存在します。その場合はしょうがないと思います。でも、自分の命を絶ってしまったり、自分たち夫婦が楽をしたいから子供を作らないというのは、生き物として生まれてきたのにとんでもない神(自然) に逆らう行為になるわけです。

 

そしてその後、私たちの子孫もこれまたとんでも無い数の子供たちが繋がることになりますが、その子供たちの世界環境を作るのが今を生きる私たちの責任です。もし自殺をしてしまったり、子を作らない人が増え続けると、いつか人間はいなくなってしまいます。

 

 

* その昔、手柄を立てた優秀な部下に豊臣秀吉が、「褒美を取らせよう。何でも好きなものを言うが良い」という秀吉に、「それではお言葉に甘えて、この100畳の広間に、1畳目には米粒をひとつ、2畳目には2粒、3畳目には4粒...と、100畳分下さい」とか言ったそうです。秀吉は、「何て欲のない奴だ。取らせよ。」と、側近に言いました。米俵1,2俵のことだろうと思った秀吉は後で、とんでもない願いを聞いてしまったと後悔し、部下に謝って褒美を変えてもらったそうです。

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